世界の国歌/民謡集

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クロアチア国歌"Lijepa naša domovino"(我が美しき故国)

解説

この国歌の作曲者は定かではないが国境警備隊に新兵として配属されたヨシップ・ルンニャリンが1848年に書いたと言われる説が有力になっている。ミハノビッチの作品は北部スロベニアに拡がる詩的な田舎風景と素朴な生活を描き、今でも数多くの人々に愛唱されている。特に歌詞の書き出しとなった"Lijepa naša"(我が美しき)という言い回しは現在でもクロアチアを表現する接頭語のように日々の会話に登場する。例えば「『我が美しき』国の景気は良くなるのだろうか」といったように。音楽の教師であったバトスラブ・リヒテンガーが1861年に生徒と教師の為に合唱曲として編曲。その後歌詞にも手が加えられ1907年にはクロアチア合唱クラブ教会によって国歌として制定しようという動きも見られたが、セルビアを中核とする南スラヴ民族国家ユーゴスラビア王国の建国を望む声にかき消されてしまう。その後1974年に開かれたクロアチア社会主義共和国議会でようやく国歌として採択されたが、正式な制定は独立を控えた1990年の新憲法発布まで待たなければならなかった。

歌詞

♪和訳例


私たちの美しい故国
おお、何と勇敢で
おお、何と慈悲深いのでしょう
私たちの父が築いたいにしえの栄光よ
とこしえに神の祝福あれ
故国は我らが唯一の誉れ
故国は我らが唯一の宝
そう、我等はその平野と峡谷を愛す
そう、我等はそお丘と山々を愛す

2

サヴァ川、ドラヴァ川は流れ
ドナウ川はその勢いを緩めない
深き紺碧の海よ 世界に伝えてをくれ
クロアチア人はこの故国を愛すると

この平原が陽の口づけを受け入れしとき
樫の木が激しき風に鞭うたれるとき
愛しきひとが天に召されようとも
我らの心は故国の為に打ち鳴らされる

 

クロアチア語
1
Lijepa naša domovino,
Oj junačka zemljo mila,
Stare slave djedovino,
da bi vazda sretna bila!

Mila kano si nam slavna,
Mila si nam ti jedina.
Mila kuda si nam ravna,
Mila kuda si planina!

2
Teci Dravo, Savo teci,
Nit ti Dunav silu gubi,
Sinje more svijetu reci,
Da svoj narod Hrvat ljubi.

Dok mu njive sunce grije,
Dok mu hrašće bura vije,
Dok mu mrtve grobak krije,
Dok mu živo srce bije!

視聴

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