トルコ共和国国歌「独立行進曲」
解説
独立行進曲(İstiklâl Marşı)は独立戦争の真っただ中であった1921年3月12日にアンカラの大国民議会政府で国歌として採用された。メフメト・アーキフ・エルソイによるこの歌詞は、751作品もの候補の中から選出された秀作。曲についても24名もの作曲家の競合となり、独立戦争に休止符が打たれた1924年にアリ・リファット・チャアタイの作品が選ばれた。ただし、現在の国歌は8年後に大統領交響楽団の指揮者を務めていたゼキ・ウンギョールが編曲したもの。歌詞はトルコ語。国民のほとんどがイスラム教徒であるにもかかわらず中東のイスラム教国としては唯一1928年からラテン語表記を採用している。また、北キプロス・トルコ共和国もこの国歌を採用してる。歌詞
♪和訳例
1
恐れるな、消えることはない
夜明けにはためく赤い旗は
最後の家がある限り国旗は我のもの
国民のひとりひとりのもの
2
怒るな私が何でもしましょう、我らの新月旗よ!
勇敢なわが民族に微笑みを、愛と力を!この怒りは何だ?
我らの国旗のために流した血は
自由と独立がなければ無駄になる
神を敬うわが民族の独立は正当な権利なのだ!
♪トルコ語歌詞
1
Korkma, sönmez bu şafaklarda yüzen al sancak;
Sönmeden yurdumun üstünde tüten en son ocak.
O benim milletimin yıldızıdır, parlayacak,
O benimdir, o benim milletimindir ancak.
2
Çatma, kurban olayım, çehreni ey nazlı hilal!
Kahraman ırkıma bir gül! Ne bu şiddet, bu celal?
Sana olmaz dökülen kanlarımız sonra helal...
Hakkıdır, Hakk'a tapan, milletimin istiklal!