世界の国歌/民謡集

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ルーマニア国歌「目覚よ、ルーマニア人」

解説

この国歌はロマン派の詩人アンデレイ・ムルシャンと国民的な音楽家であり歌手であったアントン・パンにより、1848年に起こった革命の最中に数日間で書き上げられた。

初めて歌われたのは同年7月22日、数週間前に革命の火蓋が切られたばかりのラニク・バルセアの町であったと伝えられている。その後も1877年の独立戦争を始め、ナチス・ドイツに対し一致団結して立ち上がった1944年のクーデターの際にも国民がこの歌を口ずさみ、愛国心の発露となった。歌詞に登場するトラヤヌス帝は西暦98年に即位したローマ帝国五賢帝のひとり。高地ゲルマニア総督であった彼は、ドナウ川北岸にあたるダキアを征服し「ロマニア」と命名。これが国名の由来ともなった。

ルーマニア民共和国、ルーマニア社会主義共和国の時代には「三色旗の歌」に国歌の座を譲ったものの、1989年12月22日のチャウシェスク大統領の独裁政権に対する一斉蜂起の際には町中に「目覚めよ、ルーマニア人」が響き渡り、民主化の旗印ともなった。

歌詞

♪和訳例

目覚めなさい、ルーマニア人よ、死の眠りより

あなたを深く陥れた野蛮な暴君より

今こそ新たなる運命を切り開く時だ

残忍なる敵をもお辞儀するような

今こそ世界に証明する時だ

我らの手の中には未だローマ人の血が流れてることを

我らの胸にとどまってる誇り高き名前

その名は戦いの勝者、トラヤヌス帝だ

見なさい、偉大なる影を、ミハイ、シュテファン、コルヴィヌス

ルーマニアの国、あなたの偉大なる子孫

武器を手に、あなたの静脈は燃ゆる

「自由に生きるか、若しくは死か」と皆が叫ぶ

11

司祭は十字架をその手に持つ!キリスト教徒の軍のために

モットーは自由、目標は神聖

大いなる栄光とともに、戦いで死ぬのは良いことなのだ

祖先の地で再び奴隷となるよりは

 

ルーマニア語歌詞

1

Deșteaptă-te, române, din somnul cel de moarte,
În care te-adânciră barbarii de tirani,
Acum ori niciodată croiește-ți altă soarte,
La care să se-nchine și cruzii tăi dușmani.
2
Acum ori niciodată să dăm dovezi în lume Că-n aste mâni2 mai curge un sânge de roman,
Și că-n a noastre piepturi păstrăm cu fală-un nume
Triumfător în lupte, un nume de Traian.
3
Priviți, mărețe umbre, Mihai, Ștefan, Corvine,
Româna națiune, ai voștri strănepoți,
Cu brațele armate, cu focul vostru-n vine,
„Viață-n libertate ori moarte” strigă toți.
11
Preoți cu crucea-n frunte, căci oastea e creștină,
Deviza-i libertate și scopul ei preasfânt.
Murim mai bine-n luptă, cu glorie deplină,
Decât să fim sclavi iarăși în vechiul nost' pământ.

視聴

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